バイオ電池:
  呼吸や光合成の仕組みを取り入れた発電デバイス
バイオニック燃料電池

バイオニックアクチュエータ

   

 酵素を電極触媒とするバイオ燃料電池は,「小型化」が可能で「安全」な発電デバイスであり,ジュースなどの身近な溶液を,そのまま燃料溶液にできます。電池全体が無害な有機物で構成できるので,真に使い捨て可能な電池の誕生も期待できます。  「小型で安全」というバイオ燃料電池の特徴が活きる応用領域のひとつは医療であり,特に体液(血液や組織液など)から発電する埋め込み電源としての利用です。血液中のグルコース濃度から推算した電池出力は,バイオセンサなどを駆動するのに十分な値と見積もられています。耐久性など,克服すべき困難な問題が多い現状ですが,環境や生体に融合し得る超安全電源としての可能性に魅せられて取り組んでいます。

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