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バイオと機械をつなぐ バイオマテリアル

導電性高分子の超異方性電析


ゲル電極

 生体機能の補完を目的とする未来医療デバイスの開発が加速しており,脳内刺激デバイスや人工感覚デバイスの開発と動作実証が次々と報告されています。このような埋込型バイオデバイスにおいて,生体(イオン系)とデバイス(電子系)を低侵襲に接合し,効率的に情報交換・エネルギー交換を行なうためには,バイオ-電極界面の分子構造を適切に制御しなければなりません。これは,細胞チップや細胞エレクトロニクスにも必須の技術です。  我々は,電解生成する導電性高分子(ポリピロールやポリチオフェン誘導体など)で高容量電極を作製し,低侵襲の細胞刺激を実現しています。また,重合時に配線化する新規リソグラフィー技術も開発しており,これによって,神経系細胞のマイクロパターンに「後から配線する」技術が誕生するかもしれません。

Biomaterials, (2007) 28, 1480
Langmuir, (2007) 23, 8304     
ACS Macro Letter, (2012) 1, 400