環境・健康を測る:
   オンデマンド型バイオ計測システムの開発

オンデマンド固定型バイオチップ

皮膚パッチ型センサ

 環境・食品・医療の計測ツールとして,抗体(タンパク質)などのバイオ部品を活用して「測る」バイオセンサーが開発されてきました。バイオセンサーの開発には,バイオ部品をキチンと配置する技術と,感度良く計測する技術の双方が重要です。我々は,微量の液体サンプルを評価するときに威力を発揮するマイクロ流路デバイスの流路中に,タンパク質を固定する簡便な方法を開発しました。流路の内側に特殊なコーティングをしておき,流路の天井に作っておいた電極に乾電池をつなぐと,その電極の周辺にだけにタンパク質や細胞が固定される「電気化学バイオリソグラフィー」です。 「その場で固定したフレッシュなバイオ部品によるオンデマンド高感度計測システム」の製品化プランを現在推進中です。

Anal. Chem., (2006) 78, 5469
Sensors and Actuators B, (2008) 128, 545  など